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日報から生まれる”改善の種”〜効果的な業務改善提案のすすめ〜

こんにちは!
nanoty運営事務局です٩(ˊᗜˋ*)و

「同じ作業の繰り返しで時間がもったいない」「もっと効率よく仕事ができるはずなのに…」こんな思いを抱えながら毎日の業務に取り組んでいる方は少なくないでしょう。
2025年現在、日本は労働人口の減少という大きな社会課題に直面しています。「人生100年時代」という言葉が示すように、一人ひとりの働き方も多様化し、副業・兼業の普及やワークライフバランスへの意識も高まっています。限られた時間で最大の成果を出す「生産性革命」が、個人にも組織にも求められる時代となりました。

また、AI技術の急速な進化により、定型業務の自動化が進む一方で、より創造的な仕事への転換が求められています。SDGsへの対応など、企業の社会的責任も拡大し「働きがい」と「効率性」の両立が重要なテーマとなっています。

そんな中、単なる業務報告の手段と思われがちな日報システムですが、実はこれが
業務改善の宝庫なのです。
日々蓄積される業務の記録には、効率化のヒントが散りばめられています。

この記事では、立場を問わず実践できる、日報システムを活用した業務改善のネタの見つけ方効果的な提案を行うためのノウハウをご紹介します!

日報システムから見えてくる改善のヒント

日報は単なる記録ではありません。そこには業務の流れ、各タスクにかかる時間、発生した問題とその対処法など、貴重な情報が詰まっています。
複数のメンバーの日報を閲覧できる環境であれば、その価値はさらに高まります。

例えば、営業部のAさんが顧客データの入力に毎日1時間以上費やしていることが日報から分かったとします。一方、同じ部署のBさんは似たような作業を30分で終えています。この差はなぜ生まれるのでしょうか?Bさんが何か効率的な方法を知っているのかもしれません。または、システム自体に改善の余地があるのかもしれません。
また、日報には「顧客からこんな質問を受けた」「この資料の作成に手間取った」といった記述も含まれています。これらは顧客ニーズの変化や社内マニュアルの不備を示唆するものかもしれません。

日報システムの真価は、こうした「気づき」を与えてくれる点にあります。
自分一人の経験だけでは見えてこない組織全体の課題や改善点を発見するための窓口となるのです。

改善提案のネタの見つけ方

「改善したい」という思いはあっても、具体的に何をどう変えるべきか、そのネタを見つけることが難しいと感じている方も多いでしょう。
日報システムを活用した改善ネタの発掘法をいくつかご紹介します。

パターンとトレンドを探る

日報の中で繰り返し現れる課題や問題に注目しましょう。
例えば「資料の修正依頼が多い」という記述が複数の日報で見られるならば、そのテンプレートや作成プロセスに問題があるかもしれません。
数ヶ月分の日報をさかのぼって頻出するキーワードや課題を洗い出してみましょう。

ボトルネックを特定する

業務の流れの中で停滞が生じている箇所を見つけることも重要です。
「〇〇の承認待ちで進められない」「△△部署からの返答が遅い」といった記述は、プロセス改善の好機です。
特に部署間の連携や承認フローに関する問題は、組織全体の効率向上につながる可能性が高いネタになります。

「時間泥棒」を見つける

日報に記録された作業時間を分析すると、思わぬ「時間泥棒」が見つかることがあります。
例えば「会議準備に2時間」「データ入力に3時間」など、本来もっと短時間で済むはずの作業に多くの時間が費やされていないでしょうか。
こうした作業の自動化や効率化は、即効性の高い改善ネタとなります。

成功事例を横展開する

一部のメンバーが効率的に業務をこなしている場合、
その方法を他のメンバーにも展開できないか検討しましょう。
「このやり方でうまくいった」「こんな対応で顧客に喜ばれた」といった成功体験は、チーム全体の財産になり得ます。

「困った」の声に耳を傾ける

日報には愚痴や不満が書かれることもあります。
「このシステム使いにくい」「この報告書の意味がわからない」といった声は、実は貴重な改善ネタです。多くの人が「当たり前」と思って諦めていることこそ、変革の余地がある証拠なのです。
日報から「会議資料の印刷と配布に毎回30分かかる」という記述を見つけ、会議資料のペーパーレス化を提案。タブレットを活用した資料共有システムを導入することで、年間で100時間以上の工数削減と印刷コスト削減を実現したという事例も。
小さな「困った」から大きな改善が生まれた好例です。

説得力のある提案書の書き方

改善のネタが見つかったら、次は提案書にまとめる段階です。
いくら良いアイデアでも、伝え方が不適切では採用されません。
説得力のある提案書を作成するコツをご紹介します。

現状の課題を数値で示す

まず重要なのは、現状の問題点を明確にすることです。
漠然と「非効率だと思う」では説得力に欠けます。日報から抽出したデータを活用し「この業務に平均して週に5時間費やしている」「同じミスが月に10回発生している」など、具体的な数字で示しましょう。
数値化が難しい場合は、アンケートやインタビューを実施するのも一案です。「8割のメンバーがこの作業に困難を感じている」といった裏付けがあれば、より説得力が増します。

解決策は具体的に

改善案は抽象的な表現ではなく、具体的な実施方法を提示しましょう。
「プロセスを効率化する」ではなく「申請フォームをデジタル化し、自動集計システムを導入する」というように、何をどう変えるのかを明確にします。
実施に必要なリソース(予算、人員、時間など)も忘れずに記載しましょう。実現の可能性を示すことが、提案採用への近道です。

期待される効果を定量的に

改善によって期待できる効果をできるだけ定量的に示します。
「年間約240時間の工数削減」「月間5万円のコスト削減」「顧客対応時間を30%短縮」など、数字で表せると理解されやすくなります。
定性的な効果(従業員満足度の向上や顧客体験の改善など)も重要ですが、可能な限り数値化を試みましょう。

リスクと対策も考慮する

どんな改善案にもリスクはつきものです。
想定されるリスクとその対策をあらかじめ提示しておくことで「そこまで考えているのか」という信頼を得ることができます。
例えば、新システム導入の提案であれば、「移行期間中の業務停滞リスクについては、段階的導入と十分なトレーニング期間を設けることで最小化します」といった記述を加えましょう。

視覚的な資料を添える

長文の提案書だけでは読み手の負担が大きいため、図表やフローチャートなどを活用しましょう。
「Before/After」の比較図や、改善プロセスの流れ図などは理解を助けます。日報から抽出したデータをグラフ化することで、問題の深刻さや改善の必要性を視覚的に訴えることができます。提案書の最後には、実施スケジュールや決裁者に求めるアクション(承認、予算割当など)を明記し、次のステップへと進めやすくしましょう。

提案後のフォローアップで成功率を高める

改善提案を出したら終わり…ではありません。
提案後のフォローアップが、実際の改善実現に大きく影響します。

提案の進捗状況を日報に記録する

提案後は、その進捗状況を日報に明記しましょう。
「〇〇の改善提案について△△部署と打ち合わせを実施」「提案した新システムのデモ版を試用」など、着実に前進していることを記録することで、関係者の認識を揃えることができます。これにより、「あの提案、どうなったの?」という状況を防ぎ、継続的な推進力を維持できます。

小さな成功を可視化する

大きな改善は一朝一夕には実現しません。
そこで重要なのが、小さな成功体験を積み重ねて可視化することです。
例えば、「新フォーマットを5人に試用してもらい、全員から作業時間短縮の報告あり」といった中間成果を日報で共有しましょう。成功事例が蓄積されれば、本格導入への機運も高まります。また、最終的な全社導入が難しい場合でも、部分的な改善として定着させることができるかもしれません。

改善効果を数値で示す

提案した改善策が実行された場合は、その効果を具体的な数字で日報に残しましょう。
「新システム導入により、データ入力時間が1件あたり5分から2分に短縮」「マニュアル改訂後、問い合わせが30%減少」など、定量的な効果を示すことで、取り組みの価値を証明できます。こうしたデータは、次の改善提案の際にも説得材料として活用できます。実績を積み重ねることで、「あの人の提案は効果がある」という評価につながります。

想定外の課題にも対応する

どんな改善案も、実行段階で想定外の問題が発生するものです。
そうした課題を隠さず日報に記録し、迅速に対応策を考えましょう。
「新システム移行に伴い、〇〇の業務で遅延発生。原因を調査中」といった正直な報告が、問題の早期解決につながります。透明性を保ちながら課題に向き合う姿勢は、周囲からの信頼獲得にもつながります。

関係者への感謝を忘れない

改善活動は一人では成し遂げられません。
協力してくれた同僚や上司への感謝の気持ちを日報に記載することも大切です。
「〇〇さんのアドバイスにより、△△の課題を解決できました」といった記述は、チームワークの強化につながります。感謝の気持ちが組織文化として定着すれば、次の改善提案の際にも協力を得やすくなるでしょう。

日報システムを活用した継続的な改善サイクル

日報は単なる業務記録ではなく、組織の「健康診断書」であり改善の宝庫です。
適切に分析し活用することで、業務効率化や職場環境の改善につなげることができます。

日報システムの最大のメリットは、継続的な改善サイクルを回せる点にあります。
日々の業務から課題を発見し、改善を提案・実行し、その結果をまた日報に記録する…このサイクルを回し続けることで、組織は着実に進化していきます。

改善提案は「組織をより良くしたい」という前向きな行動です。
たとえ最初は小さな一歩からでも、その積み重ねが大きな変革につながります。
日報という「宝の山」を活用し、日報の見方を少し変えてみるだけで新たな発見があるかもしれませんね。

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